見ざる聞かざる言わざる 「See no evil, hear no evil, speak no evil.」 「不見、不聞、不言」
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株価の動きに注目している最中、ある程度のシナリオを想定するとポジションのコントロールがしやすくなります。そのための株価の動きをパターン化すると次の8つに分類できます。このパターンを持っておくことで、仕掛け、手仕舞いのタイミングを読みます。
下の図のように、上昇トレンド途中でエントリーポイント及び、イグジットポイントを探っているとします。すると、考えられる動きは次の4つに分類されます。
上昇トレンドの株価の動きのパターン
下の図のように、下降トレンド中でエントリーポイント、イグジットポイントを探っている場合、考えられる動きは次の4つに分類されます。
下降トレンドの株価の動きのパターン
買いエントリーの場合を考えると、5,6の場合に利益がでるので成功となります。自分が取る戦略によってどのエントリーポイントが最適なのかが変わってきます。
ブレイクアウト、逆張り、トレンドフォロー、あるいはスイングトレード。人それぞれ得意不得意があるので一概には言えませんが、ここで言える確かなことは、その後株価がどのように動くだろうかということを、パターンとして捉えておくことが大事になります。
銘柄選択に集中し、買ってしまえばすべてが終わったかのような人をときどき見かけますが、エントリーは始まりに過ぎず、その後株価がどのように推移し、自分のポジションをいかにコントロールするがその後の利益に大きく左右することにすぎません。
ここのサイトで紹介しているローソク足や酒田五法、移動平均線やダウ理論といった理屈は、自分のポジションを維持または増減するためのきっかけとなります。そのきっかけを利用して売買し、利益を狙っていきます。
株式チャートを見る第一歩は、株価が大勢として上昇方向にあるのか、下降方向にあるのか、または、横ばいなのかを見分けることからはじまります。それを見分ける方法が、トレンドラインを引くことです。
トレンドに逆らって売買するということは、市場の勢いに逆らうことになるので、利益を得ることは非常に困難です。そう考えると、利益を上げるためには、トレンドに沿った売買をしなければならないことが重要となるわけです。
トレンドラインの引き方とは、図に示したように A点 (相場の出発点となったボトム)と B点 (上昇に移った相場の最初の押し目を作る前のピーク)と C点 (最初の押し目となるボトム)の三点が、相場の上で認められたあと、そのAとCを結び、それを延長したものが上昇トレンドラインになります。
その際、株価の波動の下側、つまり安値を結んだ線が切り上がっていることが上昇トレンドラインの必要な条件となります。
下降トレンドラインは下降トレンドのD点(ピーク)と、E点(最初の調整安ボトム)とF点(戻りのピーク)のDとF、つまり株価の波動の上側である高値を結んだ線が切り下がっている形になることが必要です。
7270富士重工業(週足) トレンドライン
トレンドは相場上に常に存在するわけではありません。ですから、はっきりとトレンドが確認できるときには、そのトレンドを利用して売買することが儲ける秘訣となります。そのためにも、トレンドラインの見方が重要な意味合いを持つことになります。トレンドは、日足よりも週足、週足よりも月足と長く続くほど強いといえます。
下のチャートは4680ラウンドワンの日足チャートですが、6月を天井として下落トレンドに入っています。11月27日に底を打つまで約半年間の下落トレンドが継続し12月の上昇トレンドは力が弱いことが見て取れます。そうすると、長い下落トレンドから上昇に転じるには、それ相当のインパクトを与えるファンダメンタルの改善が必要になるというわけです。
そして、見ているチャートの時間枠が短ければそれだけトレンドに対する信頼性は下がることになります。日足チャートよりも5分足チャートの方が遥かに、ブレイクと反転の回数は多く発生します。そして、トレンドラインの勾配に注目してみることも必要となります。勾配がきついトレンドほど信頼性が低く、その後ブレイクされる可能性は高くなります。上のラウンドワンでは、6月から9月までのトレンドは緩やかで、10月から11月のトレンドは勾配が急であることがわかります。その上、このラウンドワンの場合であれば、直近の最安値を575円を下抜けたことから下げ幅を拡大し、反発上昇のエネルギーとなっていると考えることができます。
横ばいトレンド(保ち合い)は G点 と I点 とがほぼ同じ水準である場合で、株価の波の下側、つまり安値のところを引いてみて判定します。
4506大日本住友製薬(日足)トレンドライン
7203トヨタ(日足)トレンドライン
7860エイベックスHD(日足)トレンドライン
チャートパターンのことをフォーメーションと言います。上昇・下落時の中段で現れるパターンを判断して売り買いのタイミングを図ることができます。
また、三角保ち合いとして分類され、よく見られるチャートパターンは次のようになります。詳しく見るとそれぞれ特徴があります。
三角保ち合いのチャート事例:
底値から上昇し、途中で中休みしている時(中段保ち合い)のチャートパターンがあります。上にも下にも動かない、はっきりしない状態がしばらく続き、いずれかにブレイクしていくことになります。「保ち合い放れ」という表現をされることもありますが、それまでのはっきりしない状況から株価が上抜け、新展開になったことを指す場面です。
保ち合い、あるいは、もみあいと呼びますが、この状態は株価が拮抗し膠着している状態をいいます。しばらく時間が経過したのち上か下に放れるので注目しておく必要があります。
下の図は、ボックス型の保ち合いのパターンです。株価は下値支持線と上値抵抗線の間を行き来しますが、しばらく時間が経過すると上か下にブレイクしていきます。
5411JFEホールディングス(日足)
4023クレハ(日足)