見ざる聞かざる言わざる 「See no evil, hear no evil, speak no evil.」 「不見、不聞、不言」
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成行注文
値段の指定をせず、売買注文を出します。
値段の指定をしないので、ストップ高・ストップ安(*)などの要因がなければほとんど注文が成立します。ただし、思わぬ高値・安値をつかまされる可能性もあります。
(* ストップ高・ストップ安~あまり株価を上げ過ぎても下げ過ぎても駄目よ!という急激な変動を避ける目的のルール)
成行注文を使う場面
成行注文を使うのは、その会社の株を「値段はいくらでもいいから売りたい・買いたい」といった場面でしょう。
例えば、朝のニュースで『A社の新規開発した商品がすごく売れている』といった情報(一般的に材料という)が出て、A社の株価がすごい勢いで上がっている(その状態を急騰・暴騰という)場合、指値注文では約定しない可能性が高くなります。でも、確実に約定させたい!という時に成行注文を使います。
また仮に、A社の株を既に持っているとします。朝のニュースで『A社の取締役が逮捕された』という悪い材料が出てしまい、A社の株がすごい勢いで下がっている(その状態を急落・暴落という)という場合も、指値注文では約定しない可能性が高くなります。ここは、成行注文で確実に約定させたい!…そういう時にも使います。
寄付き(ヨリツキ~その日の最初の売買のこと)でその会社の株を売買したい場合や、引け(その日の最後の売買のこと)でその会社の株を売買したい場合にも使います。
指値注文
○○円まで下がったら買い、○○円まで上がったら売るという風に値段の指定をして、売買注文を出します。値段の指定をしているので、注文が成立しない可能性があります。その代わり、思わぬ高値をつかむなどの心配はありません。
指値注文を使う場面
指値注文は、「○○円以下で買いたい」「または○○円以上で売りたい」といった時に使います。
逆指値注文は、○○円まで「上がれば買い」「下がれば売り」という形で値段を指定して売買注文を出します。値段の指定をしているので、注文が成立しない可能性があります。
逆指値注文を使う場面
≪買い注文の場合≫
株価が上昇し始めたことを確認して、株価の流れに乗って買います。
A社の株価は800円まで値を下げていましたが、最近少し上げてきて900円になっています。
しかし、900円の時点で買ってしまうと、また下がってしまう可能性があります。そういう時には『A社・逆指値・1,000円・買い』(=A社の株が1,000円を超えたら買いたい)という注文を出します。
1,000円を超えた場合は、その後上昇相場になるという予想ができます(青のグラフ)。
逆に、オレンジのグラフは、1,000円まで届かなかったので(図中、◆まで上がっていない)、再び株価は下がるだろうと予想されます。
≪売り注文の場合≫ では、A社の株価は1,500円まで上げてきていた、としましょう。
ところが、最近少し下げて1,400円になりました。
1,400円の時点では、まだもう少し上がるかもしれないのでもったいない、でも1,300円を下回ったら下げ相場に突入する可能性が大きいと予想できるので、『A社・逆指値・1,300円・売り』(=A社の株価が1,300円まで下がったら売りたい)という注文を出します。
「下がれば売り」な訳ですから、買った時よりも安い値段で売るので、その分は損です。
しかし、「○○円まで下がれば売り」と逆指値注文ですることで株価がドンドン下がってしまうリスクを回避できます。
500円で買った株価も400円までの値下げなら大した損ではない(=それくらいの損なら仕方ないと諦められる)けれど、400円以下に下がるようなら思い切って株を手放したいという場合(このことを損切り、またはロスカットという)にも、逆指値を使います。
指値での売り注文を考えてみてください。
高い値段の時に売れれば良いですが、早く売り過ぎてしまったり、または指値まで上がらずに売り逃がしたりというのは実にありがちです。株は売るのが難しいと言われる所以です。逆指値注文を使えば、ロスカット、つまり損切りのルールを自動的に執行することができるという訳です。
逆指値注文できない証券会社で、これと同じような機能を持たせるためには、株式市場が取引している間ずっと株価の値動きに注目し続け、ギリギリの値段になったら成行注文を出して損切りしなければなりません。サラリーマンや主婦で、1日中パソコンの前で証券会社のWebサイトに貼り付いていられる人はそんなに多くないでしょう。利益を上げる前に、投資資金がなくなってしまっては元も子もありません。損失を最低限に抑え、資金を大きく減らさないという事が、株式市場で生き残る為には必要です。ペコ丸流投資のノウハウも≪利益は大きく、損失は小さく≫がモットーです。早め早めの損切りは、株式投資を成功させる基本でもあり、秘訣でもあります。
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